車をお持ちの方だと、自動車保険は悩みのタネですよね。

補償内容は変えたくないし…どこで見積もりしても同じかなぁ…
そもそも自動車保険って、生涯で結構なお金がかかっていることをご存知ですか?
月払い5,000円だとすると年間120,000円…50年続けると300万になります。
この記事では自動車保険を変更・検討する場合、どのような部分で安くできるのか、安くする際の注意点を解説しています。
保険料を抑えつつ、いざという時をきちんと補償してくれるよう検討できる材料になればと思います。
自動車保険は車を所有するだけでかかる経費
車の購入と同時に任意保険に加入するのが一般的です。
この任意保険、車を持ち続けることでずっと払わなければならない経費でもあります。
もちろん事故を起こさず、保険を使う機会がないことが一番大事です。
しかし万が一、誰かを傷つけてしまったら…その時のために加入しておかねばなりません。
任意保険なし(自賠責のみ)だと…
保険といえば自動車損害賠償責任保険(自賠責)に加入していますよね?
自賠責は車を所有するタイミングで強制的に加入することが義務付けられています。
この自賠責、どのくらいの部分を補償してくれるかご存知ですか?
自賠責で補償されるのは以下の部分になります。(いずれも被害者1名に対しての金額です)
自賠責の補償内容死亡・後遺障害の場合 = 3,000万円
※常時介護が必要な場合は4,000万円
骨折などの傷害 = 120万円
自賠責で十分かと言われると、不十分です。
仮に事故を起こし、死亡させてしまった際には億単位の賠償金の場合も少なくありません。
人身事故を起こしてしまうと自賠責では賄えない場合が生じるので、基本的には車を購入する際に任意保険にも加入するべきです。
車を手放すまでの総保険料を考える
では生涯でどのくらい保険料を支払うのか考えてみましょう。
任意保険は年齢や事故歴に応じて保険料が変動し、1年更新で保険料が変わるのが一般的です。
仮に20歳~70歳まで車を所有し続ける場合、50年間保険の支払いを続けることになります。
ありえないことですが、50年間8万円を支払い続けた場合、総額400万円にもなります。
これが年間2万円高い10万円だった場合、総額500万円です。
その差はなんと100万円!
年間にして2万円、月にして1,600円ほどの積み重ねは大きな差となります。
同じような補償内容だからどこの保険会社でも同じ保険料金では?
いえ、各社微妙に違ってきます。
少しでも安い保険に加入することで節約になります。
死亡保障等は下げるべきではない!
死亡・後遺障害、ケガの補償額を下げると保険料は安くなります。
しかし、保険料を抑えたいからといって、基本的なこれらの補償内容を下げるべきではありません。
自動車保険の必要性は、万が一事故が起きた時、死亡・後遺障害等でつらい思いをされた人に対するお金の補償がなされることです。
さらに先にも述べた通り、強制加入の自賠責で補いきれない部分を補償するのが目的です。
いつ、どのような事故に合ってしまう(起こしてしまう)かわからないから保険が存在しています。
任意保険では通常、死亡・後遺障害で5,000万円ほど補償されるのが一般的ですので、この部分で保険料を削らないようにしましょう。
ちなみに死亡補償等を下げても大きく保険料が値下がりすることはありません。
むしろ死亡・後遺障害・障害に関わる事故を起こしてしまった際、「なんで補償内容を下げたんだ…」と後悔することになります。
この部分の補償の変更を検討する場合は慎重に考えましょう。
保険料が下がる要因
保険料を安くしたいと思っても、自動車保険は自分で選択して安くできる部分とそうでない部分があります。
主に時間の経過とともに安くなる要因
まず、自分で安くできない・時間の経過とともに安くなる要因がこちらです。
時間の経過とともに安くなるもの・運転免許証がゴールドになる
・運転者の年齢
・保険を使わないことで上がる等級
免許証がゴールドだと無事故の証明とみなされ、保険料が安くなります。
いつまでもブルーのともすけには耳の痛い話です…笑
また、被保険者である運転者の年齢が高くなるにつれて保険料が下がります。
20歳より40歳の被保険者のほうが安いです。
等級は保険を使わないと上がる
保険契約の際によく耳にする等級。
この等級とは、算出した保険料の割増・割引率のグレードを表すものです。
等級が低いと保険料金は高くなり、逆に等級が高いと保険料が割引されます。
事故歴をさらすということでお恥ずかしい話ですが、ともすけは30歳の時点で2等級でした。
この等級は保険会社間で情報共有されるため、どこの保険会社を選んでも次年度の等級が会社ごとに変わることはありません。
自分で保険料を選べる部分
次に自分自身で補償を選択することで安くできるものが以下になります。
自分で安くできる部分・死亡・後遺障害・ケガなどの金銭的補償
・ネット利用による契約
・車両保険の有無
・運転者の限定
・年間走行距離
上述したように死亡保障などの基本的な部分の補償を下げるのはよろしくありません。
以下は自分で安くできるものの解説をしています。
ネット利用による契約(ネット型保険)
まず保険料を下げるのであれば、ネット型保険を選びましょう。
対人契約と比べて保険会社の人件費がかからないため安い値段で契約できます。
ネットでの保険だと以下のようなメリットがあります。
- 人件費がかからないため、保険料が割安
- 仕事や生活の中で自分の好きなタイミングで比較・検討できる
- 見積もり作成までの時間がかからない(入力→結果表示まで約5分)
保険料が割安になる以外に、来店やアポイントの必要がないので自分の好きなタイミングで比較・検討が可能です。
平日昼間は仕事があるから保険員との予約ができない、せっかく休める土日で保険の検討…
このような煩わしさがありません。
ネット型保険を展開している大手保険会社は、車検証さえ手元にあれば自分で見積もり作成が可能な場合も多いです。
補償内容を少し変えたい、この特約を付けた状態で比較したい…
対人契約型では時間がかかっていたものが自分ひとりで自由に補償内容をカスタマイズできます。
対面契約の方がわからないことが聞けるという安心はありますが、ネット申し込みでも今はチャットでの質問受付をしていたり、FAQを充実させているなど各社工夫されています。
知人が保険員だから…等の理由で対面を選んでいる人もいるかもしれませんが、保険料を下げるのであればネットでの契約が有効です。
運転手を限定する
運転者の保険適用人数を減らす場合、保険料が安くなります。
被保険者と配偶者のみが運転する際に保険適用されるように設定すれば安くなりますし、誰が運転しても保険が適用されるようになっていると高くなります。
基本的に自分しか運転しない!という場合、最少人数で申し込みましょう。
注意点として、申し込みをした範囲外の人が運転していて事故を起こした場合、保険適用外となるため、保険料が支払われない可能性大です。
その場合は決して他の人に運転させないようにしなければなりません。
車両保険がないと安くなる
車両保険は自分の車の修理のために使う場合がほとんどです。
車両保険を付けると補償内容が増えるため、保険料が高くなります。
車両保険の内容にもよりますが、4~5万円ほど値段が変わります。
車をへこませても修理の必要がなかったり、走行不能の場合は廃車にしたりするのであれば加入の必要はありません。
車両保険にも保険会社ごとに一部状況下を補償するエコノミータイプやほとんどの事象による損害を補償する万能タイプなどがあります。
この部分も検討材料になるでしょう。
車両保険は必要なの?
自分が所有する車が新車の場合、加入することをおススメします。
せっかく500万円でローンを組んだ新車、たった3ヵ月で事故を起こしてしまった…
修理費が50万円かかる…このような場合、廃車にするより保険を適用したほうがいいでしょう。
免責金額が高いと保険料が安くなる
車両保険を付ける際に免責金額が設定できます。
免責金額なしのほうが車両保険が高くなり、逆に免責金額が大きいほど安くなります。
(事故を起こし過ぎていると設定できず、一律10万円の設定になる等の場合もあります)
修理費が50万円かかったとして免責10万円で設定されているとしましょう。
この場合は自分で10万円を支払ったうえで残額40万円分を保険を使って修理することになります。
しかし翌年以降の保険料が割高になってしまいます。(=等級が下がってしまう)
仮に15万円の修理費に対して免責10万円を支払って保険を使うより、15万円全額を実費で支払ったほうが長い目で見れば安上がりになるケースがあります。
つまり車両保険を使うケースとしては、修理費が免責金額を大きく超えており、なおかつ実費で支払うのが難しい場合に限られてきます。
走行距離が少ないと安くなる
年間走行距離が少ないと保険料は安くなります。
ここで注意してほしいのは年間走行距離が多いのに無事故だったから保険料が安くなるということはありません。
「長い距離走っていながら無事故だと保険料が安くなりそう」という感覚はわかります。
無事故(保険をつかわなかった)の割引は等級で判断されるため、仮に年間10万キロ走行+無事故だからといって、保険料が安くなるということはありません。
ともすけは数年前に年間5万キロ(主に通勤)で無事故でしたが、割引はありませんでした。
※保険会社によっては「無事故割引」等の割引サービスがあります。
保険会社にもよりますが、基本的には5000キロ単位で選択します。(5000キロ以下・10000キロ以下など)
なかには2000キロ・5000キロ・7000キロなど、細分化されている保険会社もあります。
保険を比較・検討する際はこのような部分にも注目してみてください。
その他割引
自動ブレーキシステム割引以外、紹介している割引はすべての保険会社が行っているものではないのでご注意ください。
自動ブレーキシステムの有無
お持ちの車に自動ブレーキシステムがついている場合、割引になります。
平成30年あたりに発売された新車であれば、自動ブレーキシステムが付いている可能性が高いです。
ここ最近普及したシステムのため、ともすけの前の車(平成26年に新車で購入)は付いていませんでした。
わからない場合はディーラーに問い合わせたり、ネットで調べてみましょう。
早期契約割引
保険が切れる〇カ月前までに申し込みをすると割り引きますよ~というもの。
保険が切れてしまうと困るので、早めから検討していればこのような恩恵も受けられます。
保険証券なし割引
一昔前までは保険証券は重要書類として自宅に送られてくるものでしたが、現在ではオンライン上での証券が主流です。
保険証券がないと困る場面もそうそうないと思います。(職場等への提出も印刷するだけですし…)
これだけで500円程度の割引になることが多いようです。
事故を起こさないことが第一
事故を起こせばゴールド免許がブルーに変わってしまう、等級が下がってしまう等のデメリットばかりです。
保険料を安くしたいのであれば、当たり前のことですが事故を起こさないことが大事です。
そして何よりも動く凶器にもなってしまう車の運転は、安全が第一です。
事故が起きてしまうとこれまでの生活がすべて変わってしまいます。
保険はあくまで転ばぬ先の杖、使わないようにしたいものですね。
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