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減価償却の意味を3つのステップでわかりやすく解説!減価償却入門編

ともすけ簿記講座へようこそ!

 

この記事では減価償却の意味を、どこよりもわかりやすく、丁寧に解説しています。

 

これを読めば、簿記初心者でも減価償却がどんなものかが理解できますよ~!

 

 

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減価償却を理解する

減価償却を理解する

まず減価償却を理解するために次の3つのステップに分けて説明しています。

①言葉の意味

②性質の具体的な説明

③車を例にした説明

それでは減価償却の性質を理解するために、言葉の説明からしていきましょう。

 

言葉の意味

主な言葉の意味として次のような解説があります。

減価償却(げんかしょうきゃく、英: Depreciation)とは、企業会計に関する購入費用の認識と計算の方法のひとつである。長期間にわたって使用される固定資産の取得(設備投資)に要した支出を、その資産が使用できる期間にわたって費用配分する手続きである。

出典:Wikipedia

 

なかなかピンとこないですよね…

そもそも償却を辞書で調べると次のような意味になります。

1 借金などをすっかり返すこと。償還。「借用金を償却する」
2 「減価償却」の略。「償却資産」

出典:デジタル大辞泉

辞書では借金という言葉が登場しますが、簿記でいう償却とは費用を計上することを指します。(貸倒償却など)

 

つまり減価償却を分解すると、ものの値がっていく(減価)と同時に費用を計上する(償却)こと、という意味になります。

ともすけ
とりあえずものの価値を減らすこと!と理解しましょう

 

次はいよいよ簿記での減価償却の説明に移ります。

 

減価償却は固定資産を分けて費用計上するもの

減価償却とは固定資産を購入するとき、かかった経費を何年かに分けて計上するルールのことです。

 

通常、何か物品を購入すると、その都度経費として計上します。

たとえばボールペンなどの事務用品を購入すれば、すぐに費用勘定を用いて処理されます。

 

ともすけ
この場合、費用の消耗品費という勘定を使って処理します

 

しかし何年も使うものはたいてい高価です。

例えばパソコンや冷蔵庫などの備品は何年も使うものですし、金額も10万円以上かかります。

 

パソコンや冷蔵庫などの備品(=固定資産)を会社で購入するとき、かかった費用を何回かに分けて計上することが認められています。

 

ともすけ
備品を購入しても「備品費」という勘定科目はありませんし、そもそも費用の勘定科目は使いません

備品という資産の勘定科目を使いますよね

 

パソコンや冷蔵庫などの備品を購入後、何回かに分けて備品の価値を減少させるため費用を計上をします

その費用を計上するタイミングで用いられる勘定科目が減価償却費(費用勘定)ということになります。

 

用語:固定資産とは?

ある程度長期的に使用する資産を指します。
言い方を変えれば1年以内ですぐ買い替えないものです。

簿記検定では建物・土地・車・備品などが固定資産として登場することが多いです。

注意:支払い方法とは別!

あくまで費用を計上するのに何年かに分けることができるのであって、物品購入の支払い方法が分割になるわけではありません

例えば備品を購入する際、現金一括で支払うこともあります

減価償却は費用として計上するのを複数年にできるということです。

 

ともすけ
次は実際に車を例に説明していきます
もうちょっとお付き合いください

 

 

車を例に解説

減価償却の考え方は簿記の中だけでなく、我々の生活でもよく用います。

実際に車を例に説明してみましょう。

 

次の質問を考えてみてください。

 

会社で500万円の車を現金一括で購入しました。
では3年後、車の価値はいくらでしょうか?

 

購入後はピカピカな新車。

最新の装備もついています。

 

しかし、車は時間とともに劣化しますし、性能も最新ではなくなってきますよね。

 

3年後には500万円だった車の価値が減少していることになります。

 

ともすけ
本や電化製品、ゲームなどを中古屋ショップで売るときに、買値より安くなってしまうのと同じです

 

 

企業は帳簿をつけているので、帳簿の価格が3年後も5年後も500万円だと、実際の価格とズレが生じてしまいます。

 

じゃあ帳簿の価格を減らしてあげましょう!ということで「減価償却費」という費用を計上します

そうすると車という物は減ったり無くなったりせず、価値だけが減少します。

 

これが減価償却の基本的な考え方です。

 

ともすけ
減価償却をまとめると次のようになります

 

減価償却とは・時間の経過とともに費用を計上するルール
・実際の価格と帳簿上の価格を合わせるために行うもの

 

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減価償却とともに使われる語句

減価償却とともに使われる語句

減価償却と一緒に使うことが多い語句(簿記2級あたりまで)をまとめて解説しています。

 

取得価格

購入した時点での価格のことです。

この取得価格が帳簿上の価格になります。

 

ちなみに購入する手数料などがかかった場合は、取得価格に含めることができます。

(検定問題では「購入時に支払った〇〇手数料を取得価格に含めるものとする」等の指示が出ます)

 

耐用年数

減価償却をする物が、購入してからどのくらいの期間使うのかという意味を表します。

使用可能年数のようなものです。

 

建物・車・備品など、物によって耐用年数が異なります。

 

耐用年数は減価償却の計算で用います。

 

残存簿価(残存価格)

ともすけが高校生の時の減価償却といえば「取得価格・耐用年数・残存価格」という3要素を知らなければ話になりませんでした。

ところが平成19年の法改正に伴い、残存価格という言葉がなくなりました

 

代わりに登場したのが残存簿価という言葉です。

 

資産にいくらの価値が残っているのかという意味です。

 

かつては耐用年数を過ぎたものでも資産として残せましたが、現在では耐用年数を過ぎると帳簿上1円を残して減価償却することになります。

 

 

中古屋で物を売るまで帳簿をつけるイメージ

はっきり言って、簿記を始めたばかりの高校生にとって減価償却とは言葉が難しすぎます。

これで何人が簿記嫌いになったことか…

 

しかし、やっていることは日常でもよく行われる売却に関してです。

 

 

このゲーム、1年前に8,000円で買ったけど…今売れば5,000円になるかなぁ…

 

↑ともすけはいつもこんなこと考えます。笑

ものの価値は時間の経過とともに減少するのは、高校生以上であればわかっていると思います。

 

あまり難しく考えず、価値を減らすことというイメージを持ちましょう。

 

 

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